何も考えないように
心に何も持たないように


ただひたすら殴られるのが終わるのを待っていた



気が付けば殴られるのは終わっていた




そして



身体中が痛いなんてもんじゃない




足を前に出すだけで
身体中がギシギシ




そして

毎回思う


死に損なったと





もう痛いのは

イヤダ
イヤダ
イヤダ













愛されたいよ
抱きしめられたいよ
一瞬だけ思うが
そんな願いは叶わない



目の前がどんどん暗く淀んでいく



なんで私は生まれてきたの?

そんな事を考え、思いながら私は10年間過ごしてきた